レッグプレスで最初に迷うのは重量と足の位置です。この2つについて、上位の解説記事とは違う話をします。
重量の目安が食い違っています。 2026年8月14日に取得できた上位4記事のうち、重量の数値を示していたのは2記事で、マシンのメーカー別に「男性30kg/23kg」とするものと、「自分の体重の7割」とするものでした。体重60kgに換算すると23kgと42kgで約1.8倍の差になります。どちらにも出典が示されていません。
そして足の位置です。「足を高く置くと臀部やハムストリングに効く」という説明を見かけますが、足幅・足の回旋・つま先の角度については、変えても筋活動に差がなかったという報告があります。 一方で足の高さと筋活動の関係は、当サイトでは確認できていません。
1. レッグプレスで使う筋
シートに座り、足でプラットフォームを押す動作です。動作の構造から関与すると言える筋は次のとおりです。
| 動き | 主に関与する筋 |
| 膝を伸ばす | 大腿四頭筋(外側広筋・内側広筋・中間広筋・大腿直筋) |
| 股関節を伸ばす | 大臀筋、ハムストリング |
| 足関節の動き(機種・フォームによる) | 腓腹筋・ヒラメ筋 |
系統的レビューでは、レッグプレスは大腿四頭筋群の表面筋電図の活動が最も大きく、膝屈曲の角度が大きくなるほど活動が増したと報告されています。広筋群(外側広筋・内側広筋)が最大で、次いで大腿直筋でした。このレビューでは、膝の伸展位付近で大腿二頭筋と腓腹筋内側頭の活動が上がり、四頭筋は下がると報告されています(具体的な角度は当サイトでは確認できていません)。
出典:Martín-Fuentes I, et al. Int J Environ Res Public Health, 17(13):4626, 2020年(PMID: 32605065)
ただし同じ著者が「キネマティクスの改変(足位置など)の効果に関するエビデンスは、研究間の方法論の不一致により限定的である」と明記しています。 この点は3章で扱います。
1-1. 大腿直筋については、種目による差が報告されています
未鍛錬成人17名を12週間追跡し、片脚に膝伸展(レッグエクステンション)、もう片脚にレッグプレスを割り付けてMRIで17筋の体積を個別に測定した研究があります。
| 筋 | 膝伸展 | レッグプレス |
| 大腿直筋 | +13.2% | +1.1%(p≤0.001) |
| 広筋群 | +5.0〜7.2% | +4.4〜6.2% |
| 大腿四頭筋全体 | +7.1% | +4.9% |
| 大臀筋 | — | +15.4% |
| 大内転筋 | — | +6.2% |
出典:Kinoshita M, et al. Med Sci Sports Exerc, 58(7), 1566-1580, 2026年(PMID: 41630124。当サイトでは抄録のみ確認)
レッグプレスのみが大臀筋と大内転筋を増やした一方、大腿直筋はほとんど増えていません。 著者はレッグプレスを「時間効率の高い種目」としつつ、この研究の条件では大腿直筋の増加に膝伸展種目が寄与したと結論しています。
- 対象は未鍛錬成人17名です。 経験者に同じ差が出るかは、この研究からは分かりません
- 期間は12週間、週2回、70%1RMで10レップ×5セットという条件です
- 本文と利益相反の記載は当サイトでは確認できていません(抄録のみ確認)
これは未鍛錬成人17名を対象とした単一の研究です。 膝伸展種目についてはレッグエクステンションの記事も参照してください。
2. 重量をどう決めるか

2-1. 数値を示した記事は2件で、その2件が約1.8倍食い違っています
「レッグプレス」で2026年8月14日に取得できた上位4記事のうち、重量に言及していたのは2記事でした。その数値です。
| 記載されている数値 | 体重60kgでの換算 | 根拠 |
| マシンのメーカー別に、男性30kg/男性23kg(女性は20kg/16kg) | 23〜30 kg | なし |
| 自分の体重の7割 | 42 kg | なし |
基準となる軸そのものが違います。 一方は絶対値(しかもマシンのメーカーによって数値が変わる)、もう一方は体重比です。体重60kgの人に当てはめると、23kgと42kgで約1.8倍の差になります。どちらにも出典が示されていません。
「他の人はこちらも質問」には「レッグプレスは何もつけないと何キロですか?」「上級者の重量は?」という質問が出てきますが、取得できた4記事のいずれも答えていませんでした。
当サイトでは、レッグプレスの適正重量を体重や性別から算出する根拠を確認できていません。 よって数値を書きません。
2-2. 表示の重さが同じでも、同じ負荷とは限りません
もう1点、上の表の数値を鵜呑みにできない理由があります。
上位記事の1件は、マシンのメーカー別に異なる推奨値を出していました(テクノジム製は男性30kg、ライフフィットネス製は男性23kg)。同じ「レッグプレス」でも、メーカーによって推奨値を変えているということです。
当サイトでは、機種ごとに実際どれだけの負荷が脚にかかるかを検証した資料を確認できていません。 したがって、機種が違う場合に、同じ表示重量が同じ負荷を意味するかどうかを判断できません。 数値を他の人や他の施設と比べる前に、この点を踏まえてください。
2-3. 回数から決めます
数値を借りてこられないので、回数を基準にします。
アメリカスポーツ医学会(ACSM)2009年版のポジションスタンドは、経験レベル別に次を示しています。
| 経験レベル | 負荷 | 頻度 |
| Novice(未訓練、または数年間トレーニングしていない) | 8〜12RM | 週2〜3日 |
| Intermediate(継続的な経験が約6か月) | 1〜12RMを周期化(筋肥大は6〜12RM域を重視) | 週3〜4日 |
| Advanced(数年の経験) | 1〜12RMを周期化(同上) | 週4〜5日 |
負荷の漸増については「目標回数より1〜2回多くできるようになったら、負荷を2〜10%増やす」という基準が示されています。
出典:American College of Sports Medicine. Med Sci Sports Exerc, 41(3), 687-708, 2009年(PubMed PMID 19204579 )
- 軽いと感じる重量から始めます
- 8〜12回で限界が来るかを見ます。 限界とは、フォームを保ったまま次の1回が挙がらない状態です
- 目標回数より1〜2回多くできるようになったら、負荷を上げます
- 目標回数に届かない場合は下げます
この頻度はトレーニング全体に対する推奨であり、レッグプレスという種目を週に何回行うかを示したものではありません。 またレッグプレスを対象に負荷や回数を比較した研究は、当サイトでは確認できていません。
2-4. 重すぎるときに出るもの
- お尻が座面から浮く
- 腰が丸まり、背もたれから離れる
- 膝が内側へ入る
- 可動域が浅くなる(下ろす距離が短くなる)
- 手でハンドルを強く引いて体を固定している
これらは実務上「重すぎる」と判断される目安であり、重量とこれらの現象の関係を測定した資料を当サイトでは確認できていません。
レッグプレスとスクワットで扱える重量を比較した資料を、当サイトでは確認できていません。 動作も姿勢も異なるため、両者の数字を直接換算できる根拠はありません。 どちらかの数字をもう一方の目安に使うことはできません。
3. 足の位置で効きは変わるのか

「足を高く置くと臀部やハムストリング、低く置くと大腿四頭筋」という説明を見かけます。この説明のうち、当サイトが確認できた範囲と、確認できなかった範囲を分けて示します。
3-1. 足の高さ・幅・つま先の角度
熟練男性リフター10名を対象に、高い位置と低い位置 × 広いスタンスと狭いスタンス × つま先まっすぐと30度外向きを比較した研究があります。この研究について、抄録で確認できたのは次の2点です。
- つま先の角度による筋活動および膝関節力の差は認められなかった
- 高い位置と低い位置のあいだで、膝関節力に差はなかった
足の高さによって筋活動がどう違ったかについては、抄録に記載がなく、本文も確認できていません(オープンアクセス版が存在しないため)。
出典:Escamilla RF, et al. Med Sci Sports Exerc, 33(9), 1552-1566, 2001年(PMID: 11528346。当サイトでは抄録のみ確認)
もう1件、インクラインレッグプレスで足幅(股関節幅の100%と150%)× 足の外旋(0度と45度)× 動作速度を比較した研究があります。
「足幅・足の回旋のいずれの条件でも、筋活動に差は認められなかった」と報告されています。速度を上げたほうが筋活動は大きくなりました。
出典:Martín-Fuentes I, Oliva-Lozano JM, Muyor JM. Sports Health, 14(3), 317-327, 2022年(PMID: 34085847。当サイトでは抄録のみ確認)
整理すると、変えても筋活動に差が出なかったと確認できたのは「つま先の角度」「足幅」「足の回旋」です。「足の高さ」については、筋活動を比較した結果を確認できていません。
3-2. ただし、これらの研究には測定していないものがあります
Escamilla 2001が測定したのは、大腿四頭筋・ハムストリング・腓腹筋です。大臀筋は測定していません。
つまりこの研究は「足を高く置くと臀筋に効く」という説明を検証していません。否定したわけでも肯定したわけでもなく、測っていないということです。
レッグプレスの足の位置と大臀筋の活動を測定した研究を、当サイトでは確認できていません。
3-3. 実務的にどう扱うか
現時点で言えるのは次の範囲です。
- 足幅とつま先の角度については、変えても筋活動に差がなかったという報告が2件あります
- 足の高さと大臀筋の関係は、測定した資料を確認できていません
- 膝の屈曲角度が大きくなるほど四頭筋の活動が増すことは報告されています(前掲の系統的レビュー)
足の高さと各筋の活動量の関係を測定した資料を、当サイトでは確認できていません。
まず膝と股関節が窮屈なく動く位置を探し、そこを基準にしてください。 位置を変える場合は、次章の「腰が丸まらない範囲」を守れるかを基準にすると判断しやすくなります。
4. セットアップと動作


4-1. 座り方
- 背中と腰を背もたれにつけます
- 足をプラットフォームに置きます。 左右の位置を揃えます
- 安全レバー(ストッパー)を解除します。 解除の方法は機種によって違うため、施設の掲示または取扱説明書を確認してください
- ハンドルを持ちます
これらは器具の構造に沿った手順であり、比較検証した研究を当サイトでは確認できていません。 機種固有の操作については、取扱説明書または施設の掲示を優先してください。
4-2. どこまで曲げるか
可動域については、制限しても筋肥大が変わらなかったという研究があります。
レジスタンストレーニング経験者23名(トレーニング歴7.2±3.5年)を対象に、片脚は膝屈曲5〜100度に制限、もう片脚は最大可動域(5〜154±7.8度)で、8週間・週2回・各4セットを限界まで行い、超音波で筋厚を測定したものです。
結果:両条件とも肥大しましたが、条件間に差はありませんでした。 著者は「帰無仮説を支持する中程度から極めて強い証拠」と記載しています。
出典:Larsen S, et al. J Sports Sci, 43(10), 986-994, 2025年(PMID: 40113586。当サイトでは抄録のみ確認)
- 対象は経験者23名、期間は8週間です
- 測定は超音波による筋厚(近位・中央・遠位)です
- 著者は8週間という比較的短期間であることを限界に挙げています
- 本文と利益相反の記載は当サイトでは確認できていません
上位記事のあいだでは「膝を90度で止める」「90度より深く曲げる」「太ももが腹に当たるまで」と説明が割れていました(2026年8月14日時点)。この研究にもとづくなら、可動域の深さは筋肥大の必須条件ではないという方向になります。
実務上は、腰が丸まって背もたれから離れる手前を下限にする方法があります。ただし、この位置を下限とすることの妥当性を検証した資料は当サイトでは確認できていません。
4-3. 膝を伸ばし切るかどうか
膝を完全に伸ばし切らず、手前で止める形が実務上採られています。 「伸ばし切ると関節に荷重が乗る」「筋の張力が抜ける」と説明されることがありますが、この説明を検証した資料も、膝を伸ばし切ることの是非を比較した研究も、当サイトでは確認できていません。
5. 膝への負荷について
5-1. レッグエクステンションとは、負荷のかかる角度が違います
健常者20名(男性10・女性10、18〜45歳)を対象に、膝屈曲0度・30度・60度・90度で膝関節モーメント・膝蓋大腿関節反力・膝蓋大腿関節ストレスを算出した研究があります。
| 膝の角度 | どちらが大きいか |
| 0度・30度(伸びている) | レッグエクステンションが有意に大きい(P<0.001) |
| 60度・90度(曲がっている) | レッグプレスが有意に大きい(P<0.001) |
両者のストレスは膝屈曲48度で交差しました。
出典:Steinkamp LA, et al. Am J Sports Med, 21(3), 438-444, 1993年(PMID: 8346760。当サイトでは抄録のみ確認)
著者が想定しているのは、膝蓋大腿関節症の患者が機能的な可動域でリハビリを行う場合の指針です。 健常者が筋肥大を目的に行う場合の話ではありません。
またこの研究はバイオメカニクスの計算にもとづくもので、傷害の発生を追跡したものではありません。
5-2. 前十字靭帯について
数学モデルによる推定では、レッグプレスやスクワットのような閉鎖運動連鎖の種目では前十字靭帯(ACL)の張力が生じず、レッグエクステンションでのみ、膝が伸びた位置付近で発生すると報告されています(Escamilla 1998、PMID: 9565938)。
ただし測定方法の異なる研究では、別の結果が出ています。 靭帯にトランスデューサを直接装着して生体内で実測した研究では、「スクワット中に得られた最大ACLひずみ値は、能動的な屈曲伸展運動で得られた値と差がなかった」と報告されています(Beynnon 1997、PMID: 9397272)。
モデルによる推定と生体内の実測という手法の違いがあるため、単純に比較することはできません。 当サイトとしては、どちらか一方を根拠に「この種目は膝に安全/危険」と書くことはしません。
膝に痛みや違和感がある場合、既往がある場合は、自己判断で負荷を上げず、医療機関または主治医への確認が必要な場合があります。
6. スクワットとの違い
男性10名を対象に、各種目12RMで3レップ行って比較した研究があります。
スクワットは、レッグプレスおよびレッグエクステンションの約2倍のハムストリング活動を生じました。 大腿四頭筋の活動は、閉鎖運動連鎖(スクワット・レッグプレス)では膝が深く曲がった位置付近、開放運動連鎖(レッグエクステンション)では膝が伸びた位置付近で最大でした。
出典:Escamilla RF, et al. Med Sci Sports Exerc, 30(4), 556-569, 1998年(PMID: 9565938)
もう1件、熟練男性リフター10名の研究では、スクワットはレッグプレスより大腿四頭筋・ハムストリングの活動が大きいと報告されています(Escamilla 2001、PMID: 11528346)。
- いずれも急性の筋電図測定であり、長期的にどちらが太くなるかを示したものではありません
- Escamilla 1998の関節力は数学モデルと最適化による推定値であり、直接計測ではありません
- 前掲のKinoshita 2026では、レッグプレスのみが大臀筋(+15.4%)と大内転筋(+6.2%)を増やしています。 筋電図の大小と、12週間後に太くなる部位は別の話です
使い分けについて、当サイトが言える範囲は次のとおりです。
| 報告されていること | |
| スクワット | ハムストリング活動が約2倍(急性EMG) |
| レッグプレス | 大臀筋・大内転筋が増加(12週間・MRI)。大腿直筋はほとんど増えない |
| レッグエクステンション | 大腿直筋が明確に増加(12週間・MRI) |
どれを選ぶべきかを直接比較した資料は確認できていません。 スクワットの記事も参照してください。
太もも裏(ハムストリング)を扱う種目はレッグカール、大臀筋を扱う種目はヒップスラストの記事で扱っています。脚全体の組み方はジムの筋トレメニューは「器具」から決めるから辿れます。
本記事で「上位記事」と書いている箇所は、2026年8月14日時点でGoogle検索(日本)の上位に表示されていた記事を指します。検索結果は日々変動するため、現在の表示順とは異なる場合があります。
7. よくある質問

- レッグプレスは何キロから始めればいいですか?
-
当サイトでは、体重や性別から適正重量を算出する根拠を確認できていません。 上位記事のあいだでも、マシンのメーカー別に「男性30kg/23kg」とする記事と「自分の体重の7割」とする記事があり、体重60kgで約1.8倍の差になります。どちらにも出典がありません。8〜12回で限界が来る重量を、軽い側から探してください(2章)。
- 何もつけない状態だと何キロですか?
-
機種ごとに実際どれだけの負荷が脚にかかるかを検証した資料を、当サイトでは確認できていません。 上位記事の1件はマシンのメーカー別に異なる推奨値を出しており、機種が違う場合に同じ表示重量が同じ負荷を意味するかどうかを判断できません(2-2)。
- 足を高く置くと臀部に効きますか?
-
レッグプレスの足の位置と大臀筋の活動を測定した研究を、当サイトでは確認できていません。 変えても筋活動に差が出なかったと確認できたのは「つま先の角度」「足幅」「足の回旋」で、「足の高さ」については筋活動を比較した結果を確認できていません(3章)。
- どこまで深く曲げればいいですか?
-
経験者23名を8週間追跡した研究では、膝屈曲を5〜100度に制限した脚と、最大可動域で行った脚のあいだで、大腿四頭筋の肥大に差がありませんでした(Larsen 2025)。上位記事では「90度で止める」「90度より深く」「太ももが腹に当たるまで」と説明が割れています。実務上は腰が丸まって背もたれから離れる手前を下限とする方法がありますが、この位置の妥当性を検証した資料は確認できていません(4-2)。
- スクワットとどちらをやるべきですか?
-
どちらを選ぶべきかを直接比較した資料は確認できていません。 報告されているのは、スクワットのハムストリング活動が約2倍(急性EMG)、レッグプレスは12週間で大臀筋+15.4%・大内転筋+6.2%が増える一方で大腿直筋は+1.1%にとどまる、という個別の結果です(6章)。
- レッグプレスは膝に悪いですか?
-
膝蓋大腿関節のストレスは、膝が60度・90度に曲がった位置ではレッグプレスのほうが大きく、0度・30度ではレッグエクステンションのほうが大きいと報告されています(交差点は48度、Steinkamp 1993)。ただしこの研究は膝蓋大腿関節症の患者のリハビリが文脈であり、傷害の発生を追跡したものではありません。 痛みや違和感がある場合、既往がある場合は医療機関または主治医への確認が必要な場合があります。
- 週に何回やっていいですか?
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レッグプレスを対象に頻度を比較した研究は当サイトでは確認できていません。 ACSM 2009年版はNovice(初心者)に週2〜3日を示していますが、これはトレーニング全体に対する推奨で、種目ごとの上限ではありません。
- セット間の休憩は何分ですか?
-
ACSM 2009年版は目的別に、筋力3〜5分/筋肥大1〜2分/局所筋持久力90秒未満を示しています。系統的レビュー(23研究・計491名)では、鍛錬者が筋力向上を最大化するには2分超、未訓練者は60〜120秒で十分と思われるとされています。ただしこれは系統的レビューでありメタ解析ではありません。レッグプレスを対象に休憩時間を比較した研究は当サイトでは確認できていません。
- 膝が内側に入ってしまいます。
-
実務上は重量を下げて可動域を確認する調整が採られます。ただし膝が内側へ入る現象と重量・足の位置の関係を測定した資料を、当サイトでは確認できていません。 痛みを伴う場合は中断し、医療機関への確認が必要な場合があります。
- 腰が浮いてしまいます。
-
実務上は下ろす深さを浅くする調整が採られます。前掲のとおり可動域を制限しても大腿四頭筋の肥大に差がなかったという研究があります(Larsen 2025、経験者23名・8週間。当サイトでは抄録のみ確認)。ただしこれは単一の研究で、期間は8週間です。ただし腰が浮く原因を特定できる資料は当サイトでは確認できていません。
8. まとめ
- 取得できた上位4記事のうち、重量を示した2記事の数値が約1.8倍食い違っており、どちらにも出典が示されていません。 一方はマシンのメーカーによって数値が変わる絶対値、もう一方は体重比です。8〜12回で限界が来る重量を軽い側から探す方法があります。
- 変えても筋活動に差が出なかったと確認できたのは「つま先の角度」「足幅」「足の回旋」です。 一方、「足の高さ」については筋活動を比較した結果を確認できておらず、大臀筋を測定した研究も確認できていません。 「足を高く置くと臀部に効く」は、否定されたのではなく測られていない状態です。
- 可動域を制限しても、大腿四頭筋の肥大に差がなかったという研究があります(経験者23名・8週間)。
- 12週間の研究では、レッグプレスは大臀筋+15.4%・大内転筋+6.2%を増やす一方、大腿直筋は+1.1%にとどまりました(未鍛錬成人17名)。単一の研究であり、対象は未鍛錬者です。
- 膝への負荷は、レッグエクステンションと角度によって逆転します(交差点は膝屈曲48度)。ただし患者のリハビリを想定した研究であり、傷害の発生を追跡したものではありません。
情報を読むときの視点として1点。この種目では、足の位置による効き分けが定番の説明になっていますが、確認できた範囲では、つま先の角度・足幅・足の回旋のいずれも筋活動に差が出ていません。そして足の高さと大臀筋の関係は、そもそも測定した資料を確認できませんでした。 「効く」と書かれていたら、何を測った結果なのかを確認する価値があります。
