ハンマーカールは、ダンベルを縦に(手のひらを向かい合わせに)持って肘を曲げる種目です。金槌を振るような握りなので「ハンマー」と呼ばれます。手順は単純で、押さえるのは3つだけです。肘を体の横で固定する、手首を立てたまま保つ、8〜12回で限界が来る重量から始める。
この記事の中心は「前腕」です。ハンマーカールは前腕の外側にある腕橈骨筋に効く種目として紹介されます。実際に「ハンマーカール 前腕」で検索する方が多く、当サイトにもこのクエリで来られています。
ただし先に書いておきます。「ハンマーカールのほうがダンベルカールより腕橈骨筋の活動が高い」ことを測定で示したデータは、当サイトでは確認できていません。 上位8記事のうち本文を確認できた5記事すべてが、この点を検証していませんでした。握り方が違えば働く筋の配分が変わる、という説明の構造は説明できますが、その差の大きさは示せません。
もう1つ。重量の目安が記事によって約2倍ずれています。 体重70kgの初心者で「3.5kg」と「7kg」の両方が流通しています。この点も後で表にします。
1. ハンマーカールはどこに効くのか
関与する主な筋は3つです。
| 筋名 | 位置と働き |
| 腕橈骨筋(わんとうこつきん) | 前腕の外側、肘の下から手首寄りまで走る筋。肘を曲げる働きを持つ |
| 上腕筋(じょうわんきん) | 上腕二頭筋の下に隠れている筋。肘を曲げる働きを持つ |
| 上腕二頭筋 | いわゆる力こぶ。肘を曲げる働きと、前腕を外側にひねる(回外)働きを持つ |
この3つはいずれも「肘を曲げる」動作に関与します。 そのうえで、上腕二頭筋だけが前腕を外側にひねる働きも併せ持っています。
1-1. 中立グリップで何が変わるか
ハンマーカールの握りは中立位(ニュートラルグリップ)、つまり手のひらが向かい合う向きです。ダンベルカールは回外位、手のひらが上を向く向きです。
構造から言えるのはここまでです。 上腕二頭筋は前腕を回外させる働きを持つため、回外した状態(ダンベルカール)と中立の状態(ハンマーカール)では、上腕二頭筋の長さと張力のかかり方が変わります。一方、腕橈骨筋と上腕筋は前腕の回旋に関与しないため、握りの向きによる長さの変化を受けません。
ここから先が確認できていない部分です。
- 「だからハンマーカールは腕橈骨筋に効く」という結論を、測定データで裏づけた資料を当サイトでは確認できていません
- 握りの向きを変えたときの各筋の筋電位を比較した研究も、確認できていません
- どちらの種目でどの筋がより発達するかを比較した研究も、確認できていません
上位記事の説明は、ここを飛び越えて「ハンマーカールは腕橈骨筋を鍛える種目」と書いています。それが誤りだという主張ではありません。 構造上の説明は成立しています。ただしどの程度違うのかは示されていない、というのが現状です。
調べた5記事のうち、4記事は「上腕二頭筋・上腕筋・腕橈骨筋の3つ」と書いていました。一方1記事(大手食品メーカーのトレーニング解説)は、基本のハンマーカールを「腕橈骨筋」、バリエーションのスパイダーハンマーカールを「上腕二頭筋」と書き分けています。同じ種目に対する部位の説明が、業界内で揃っていません。いずれの記事も出典を示していませんでした。
1-2. 「前腕が太くなる」はどこまで言えるか
前腕の太さに関わる筋は腕橈骨筋だけではありません。前腕には手首や指を動かす筋群(屈筋群・伸筋群)が層になって入っています。ハンマーカールがこれらのうちどこにどの程度の刺激を与えるかを測定した資料は、当サイトでは確認できていません。
動作の構造から言えるのは次の2点です。
- ダンベルを中立位で握り続けるため、握力に関わる前腕の屈筋群が動作中ずっと働きます
- 手首を立てたまま保つため、手首を反らす側の筋(前腕伸筋群)も働き続けます
つまり「前腕を使う種目である」ことは動作から言えます。「前腕が太くなる」という結果まで示すには、周囲長や筋断面積を測定した研究が必要で、それは見当たりませんでした。
1-3. ダンベルカールとどう使い分けるか
どちらが優れているかという問いではありません。 握りの向きが違うため、上腕二頭筋の回外の働きを使うかどうかが変わります。
| ハンマーカール | ダンベルカール | |
| 握り | 中立位(手のひらが向かい合う) | 回外位(手のひらが上) |
| 上腕二頭筋の回外の働き | 使わない | 使う |
| 関与する主な筋 | 腕橈骨筋・上腕筋・上腕二頭筋 | 上腕二頭筋・上腕筋・腕橈骨筋 |
| 手首の角度 | 立てたまま保つ | 回外位を保つ |
| 扱える重量 | やや重い側になることが多い | – |
「扱える重量」の欄に数値を入れていないのは、両種目の1RMを比較した資料を確認できていないためです。 実務上はハンマーカールのほうが重く扱えるという声が多く、肘を曲げる筋が3つとも中立位で働くためと説明されますが、これも測定された比較ではありません。
上腕二頭筋を単独で狙いたい場合は、肘の位置が台で固定されるプリーチャーカールのほうが目的に直結します。ハンマーカールとダンベルカールのどちらかを選ぶ、という二択ではなく、両方を腕の日に入れる構成が一般的です。
2. ハンマーカールのやり方

ダンベルを使った基本形(立って行う形)の手順です。
- スタートポジション: 足を腰幅に開いて立ちます。ダンベルを両手に持ち、手のひらが向かい合う向きにします。腕を体の横に下ろし、肘は伸ばしきらず軽く緩めた位置で止めます。
- 肘を固定する: 肘を体の横につけたまま動かしません。 前後に振れると、肩や体幹の力で持ち上げる動作になります。
- 持ち上げる: 肘を曲げてダンベルを肩の方向へ上げます。手首は立てたまま、ダンベルの向きを変えません。
- トップポジション: 前腕が上がりきったところで止めます。ここで一度動きを止めると、勢いで戻すことがなくなります。
- ゆっくり下ろす: 落とすように戻さず、下ろす局面を自分でコントロールします。肘は最後に伸ばしきらず、軽く緩めた位置で止めます。
- 上体は固定: 動作中に体を後ろへ反らせたり、膝の反動を使ったりしません。
両手同時に上げる形と、左右交互(オルタネイト)に上げる形があります。 交互に行うと片側ずつ集中できますが、1セットの時間が倍になります。どちらが効果的かを比較した資料は確認できていません。
2-1. フォームが崩れていないかの確認ポイント
| チェック項目 | 崩れているサイン |
| 肘 | 動作中に肘が前後に動いている、体から離れている |
| 手首 | 手首が手のひら側へ折れている、ダンベルの向きが回っている |
| 上体 | 上げるときに体が後ろへ反る、膝で反動をつけている |
| 肩 | 上げ始めに肩がすくむ、肩を前に出して腕を振り上げている |
| 下ろす動作 | 下ろす局面が速い、脱力して落としている |
| 可動域 | 上げきる前に折り返している、下ろしきらずに小さく往復している |
フォームは回数を重ねるほど崩れます。セット最初の1回ではなく、最後の1〜2回でこの表を確認してください。
2-2. 呼吸
上げるときに吐き、下ろすときに吸うという説明が一般的です。この呼吸の向きが逆の場合と比べて成果や安全性が変わることを示した資料は、当サイトでは確認できていません。 押さえるべきは息を止め続けないことです。
3. 何kgから始めるか——重量・回数・頻度

3-1. まず、目安が2倍ずれている現状
「ハンマーカールは何kgが目安ですか?」は検索結果でも質問として表示される問いです。上位記事の答えを並べると次のようになります。
| 出所 | 示されている目安 | 体重70kgの初心者に当てはめると(片手) |
| 解説記事A | 初心者3kg/中級9kg/上級15kg(体重比 0.05/0.15/0.25倍) | 3.5kg |
| 解説記事B | 初心者 体重×0.1kg/中級 ×0.2/上級 ×0.3 | 7kg |
| 解説記事C | 体重×0.05〜0.1kg | 3.5〜7kg |
| 当サイト旧記事 | 初心者2〜5kg/中級5〜10kg/上級10kg以上 | – |
初心者の目安が3.5kgと7kgで2倍違います。 上級者では17.5kgと21kgの差になります。そしてこれらの数値には、いずれも出典が示されていません。
体重や性別からハンマーカールの適正重量を割り出せる、学会や所管団体レベルの検証済みデータを、当サイトでは確認できていません。 数値そのものを否定するわけではありませんが、2倍ずれているものを判断の軸にするのは無理があります。
3-2. 回数を先に決めて、重量を後から合わせます
8〜12回でギリギリ限界が来る重量から始めてください。
RM(Repetition Maximum)とは、フォームを保ったまま挙げられる限界の回数のことです。12回で限界が来る重量を「12RM」と表現します。アメリカスポーツ医学会(ACSM)2009年版のポジションスタンドでは、経験レベル別に次の負荷が示されています。
| 経験レベル | 推奨される負荷 | 頻度 |
| Novice(初心者) | 8〜12RM | 週2〜3回 |
| Intermediate(中級者) | 1〜12RMを周期的に変化させる | 週3〜4回 |
| Advanced(上級者) | 1〜12RMを周期化し、1〜6RMを重視 | 週4〜5回 |
出典:American College of Sports Medicine「Progression Models in Resistance Training for Healthy Adults」Med Sci Sports Exerc, 41(3), 687–708, 2009年(PubMed PMID 19204579 )
これはレジスタンストレーニング全般の原則で、ハンマーカール専用の基準ではありません。 頻度もトレーニング全体に対する推奨です。
ACSMは2026年に改訂版を公表しています。137件のシステマティックレビュー・3万人超のデータを統合したもので、筋肥大が目的なら筋群あたり週約10セットを確保し、下ろす(エキセントリック)局面を重視することが有効とされました。失敗まで追い込むこと・器具の種類・複雑な期分けは、成果に一貫した影響を与えなかったと結論づけられています。種目ごとのkg基準はここでも示されていません。
出典:American College of Sports Medicine「Resistance Training Prescription for Muscle Function, Hypertrophy, and Physical Performance in Healthy Adults: An Overview of Reviews」Med Sci Sports Exerc, 58(4), 2026年(PMC12965823の全文 )
3-3. 実務上の組み方
- 回数: 8〜12回で限界が来る重量。手首が折れる・肘が動くようなら12〜15回側へ寄せます
- セット数: 2〜3セット。ACSM 2026年版の「週約10セット」はハンマーカール単体ではなく、肘を曲げる種目の合計で数えます
- 頻度: 週2〜3回
- 順序: 腕の日に入れる場合、大きな多関節種目(懸垂・ロー系)の後に置くのが一般的です。ただし種目の並び順を比較した研究は当サイトでは確認できていません
- セット間の休憩: 上位記事には「60秒」「1分」という記述がありますが、ACSM 2009年版は目的別に、筋力3〜5分/筋肥大1〜2分/局所筋持久力90秒未満を示しています。系統的レビュー(23研究・計491名)では、鍛錬者が筋力向上を最大化するには2分超、未訓練者は60〜120秒で十分と思われるとされています。ただしこれは系統的レビューでありメタ解析ではありません。ハンマーカールを対象に休憩時間を比較した研究は当サイトでは確認できていません。
3-4. 最初の1本の選び方
数値の早見表が使えないため、試着して決めます。
- ダンベルカールで使っているものと同じか、1段階重いものを持ちます。 肘を曲げる筋が中立位で働くため、同重量では軽く感じることがあります
- 8〜12回で限界が来るかを確認します。 12回を余裕で超えるなら1段階上げます
- 12回に届く前に、肘が動く・手首が折れる・上体が反るなら1段階下げます。 回数ではなくフォームが先に崩れる重量は、今の自分に対して重い側です
当店(横須賀衣笠店・目黒店)にはダンベルを設置しています(おおむね2〜30kg、2026年8月時点)。刻みの範囲内で1段階ずつ試せます。
4. 「効いている感じがしない」ときに見る4か所
「ハンマーカール 効かない」で検索される方が一定数います。上位記事にはこの切り分けを扱ったものがありませんでした。動作の構造から言える範囲で、確認順に並べます。
| 順 | 確認する箇所 | 起きていること | 対処 |
| 1 | 握力・前腕の疲労が先に来る | 中立位で握り続けるため、前腕の屈筋群が肘を曲げる筋より先に限界を迎えることがある | 重量を1段階下げる。左右交互(オルタネイト)にして片側の握り時間を短くする。ストラップは握りの感覚を消すため、前腕を狙う種目では向きません |
| 2 | 肘が動いている | 肘が前後に振れると、動作の一部を肩と体幹が担う | 壁に背中と肘の後ろをつけて行う。座って行う(シーテッド)形に替える |
| 3 | 可動域が狭い | 上げきる前に折り返している、下ろしきっていない | トップで一度止める。下ろす局面を数えながら(2〜3カウント)行う |
| 4 | 重量が重すぎる/軽すぎる | 重すぎると1〜3が同時に起きる。軽すぎると限界に届かない | 8〜12回で限界が来るかを測り直す |
なお「効いている感じ」そのものは、筋の発達を示す指標ではありません。 筋肉痛や張りの強さと筋肥大の関係を示した資料を当サイトでは確認できていないため、感覚の有無を基準にしないでください。確認できるのは「同じフォームで扱える回数・重量が増えているか」という記録のほうです。
肘の内側・外側や手首に痛みが出る場合は、重量やフォームの調整だけで続けず、整形外科などの医療機関や専門家への確認が必要な場合があります。 肘を曲げる種目は、握りの向きが固定されるぶん手首の逃げ場が少なくなります。本記事は一般的な情報提供であり、個別の症状に対する診断や治療方針を示すものではありません。
5. バリエーション
- 立って行う(スタンディング): 基本形。体幹で姿勢を保つため、反動を使いやすいのもこの形です
- 座って行う(シーテッド): 背もたれのあるベンチに座ると上体が固定され、反りで持ち上げることができなくなります。「肘が動いている」の対処としてはこれが最も簡単です
- インクライン: 背もたれを傾けたベンチに座り、腕を体より後ろに垂らして行う形。肘を曲げ始める位置が変わります
- クロスボディ(クロスハンマーカール): ダンベルを体の前を横切らせ、反対側の胸へ向けて上げる形
- ケーブル: 低い位置のプーリーにロープを付けて行います。可動域全体で張力が抜けにくいのが特徴です
- バーベル/EZバー: バーを使う場合、握りを中立位にできないため厳密なハンマーカールにはなりません。EZバーの傾斜部を握ると中立位に近づきます
- ダンベルがない場合: 水を入れたペットボトルなどで代用されることがあります。ただし重量が定まらず、8〜12回で限界が来る負荷を作りにくい点に注意してください
インクライン・クロスボディ・ケーブルについて、基本形と筋活動を比較した資料は当サイトでは確認できていません。 上位記事はいずれもバリエーションを列挙していますが、比較データを示したものはありませんでした。器具や姿勢を変えたら重量を測り直してください。 立位で8〜12回だった負荷が、インクラインで同じにはなりません。
自宅でダンベルを使う場合の考え方はダンベルトレーニングの記事でも扱っています。
6. 他の種目との組み合わせ
腕の日に組む場合の例です。
- 懸垂またはラットプルダウン(多関節種目。肘を曲げる筋も動員される)
- ダンベルカール(上腕二頭筋・回外位)
- ハンマーカール(腕橈骨筋・上腕筋・上腕二頭筋・中立位)
- プリーチャーカール(上腕二頭筋・肘の位置を台で固定)
ハンマーカールとダンベルカールを両方入れる場合、握りの向きが違うだけで肘を曲げる動作は共通です。 どちらも高重量・高セット数で入れると、肘を曲げる筋の負荷が重複します。ACSM 2026年版の「筋群あたり週約10セット」は、腕の種目の合計で数えてください。
なお、逆手(回内位)で握るリバースカールも前腕を狙う種目として挙げられますが、ハンマーカールとの筋活動の比較データは確認できていません。
器具ごとの組み立て方はジムの筋トレメニューは「器具」から決めるにまとめています。
7. よくある質問
- ハンマーカールはどこに効きますか?
-
肘を曲げる筋として腕橈骨筋(前腕の外側)・上腕筋・上腕二頭筋が関与します。中立位で握るため、上腕二頭筋の「前腕を外側にひねる」働きは使いません。ただし、この握りでどの筋がどの程度活動するかを測定した資料は当サイトでは確認できていません。上位記事のあいだでも部位の書き方が一致していません。
- ハンマーカールは何kgから始めればいいですか?
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kgではなく回数から決めてください。8〜12回で限界が来る重量が目安です。ダンベルカールで使っているものと同じか1段階重いものが試着候補になります。体重比の早見表も流通していますが、初心者の目安が体重70kgで3.5kgと7kgに分かれており(約2倍)、いずれも出典が示されていません。
- ハンマーカールは本当に前腕に効くのですか?
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中立位で握るため前腕の屈筋群・伸筋群が動作中ずっと働く、という構造上の説明は成立します。ただし「ダンベルカールより腕橈骨筋の活動が高い」ことを測定で示したデータは当サイトでは確認できていません。前腕の周囲長や筋断面積の変化を測定した研究も見当たりませんでした。
- ダンベルカールとどちらをやるべきですか?
-
二択にする必要はありません。握りの向きが違うだけで、どちらも肘を曲げる種目です。上腕二頭筋を単独で狙いたい場合は、肘の位置が台で固定されるプリーチャーカールのほうが目的に直結します。両方入れる場合は、腕の種目の合計セット数で管理してください。
- 何回・何セットやればいいですか?
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8〜12回で限界が来る重量で2〜3セットが出発点です。ACSM 2009年版はNovice(初心者)に8〜12RM・週2〜3回を示しています(レジスタンストレーニング全般への推奨で、ハンマーカール専用の基準ではありません)。上位記事の回数は10回・10〜15回・12〜20回、セット数は1〜2と3に分かれており、いずれも出典がありません。
- セット間の休憩は何秒ですか?
-
ACSM 2009年版は目的別に、筋力3〜5分/筋肥大1〜2分/局所筋持久力90秒未満を示しています。系統的レビュー(23研究・計491名)では、鍛錬者が筋力向上を最大化するには2分超、未訓練者は60〜120秒で十分と思われるとされています。ただしこれは系統的レビューでありメタ解析ではありません。ハンマーカールを対象に休憩時間を比較した研究は当サイトでは確認できていません。
- 効いている感じがしません。
-
確認順は、(1)握力・前腕が先に疲れていないか、(2)肘が前後に動いていないか、(3)可動域が狭くなっていないか、(4)重量が合っているか、の4か所です。座って行う形に替えると(2)は解消しやすくなります。なお「効いている感じ」自体は筋の発達を示す指標ではありません。同じフォームで扱える回数・重量が増えているかを記録してください。
- 握力が先に負けてしまいます。
-
中立位で握り続ける種目なので、前腕の屈筋群が先に限界を迎えることがあります。重量を1段階下げる、左右交互にして片側の握り時間を短くする、という順で調整してください。ストラップは握りの感覚を消すため、前腕を狙う目的では向きません。
- 手首が痛くなります。
-
手首を立てたまま保てているかを確認してください。手のひら側へ折れていると手首に負荷が集中します。改善しない場合は、痛みが続くなら医療機関への確認を検討してください。本記事は個別の症状に対する判断を示すものではありません。
- ダンベルがない場合はどうすればいいですか?
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水を入れたペットボトルなどで代用されることがありますが、重量が定まらないため「8〜12回で限界が来る負荷」を作りにくくなります。ケーブルマシンが使える環境なら、低い位置のプーリーにロープを付ける形が代替になります。
- 毎日やっても大丈夫ですか?
-
ACSM 2009年版はNoviceに週2〜3回を示していますが、これはトレーニング全体に対する推奨で、種目ごとの上限ではありません。ハンマーカールを連日行った場合の回復を検証した資料は当サイトでは確認できていません。
腕の反対側(上腕三頭筋)については、キックバックとオーバーヘッドエクステンションの記事があります。
本記事で「上位記事」と書いている箇所は、2026年8月13日時点でGoogle検索(日本)の上位に表示されていた記事を指します。検索結果は日々変動するため、現在の表示順とは異なる場合があります。
8. まとめ
- 軸は「前腕」ですが、断定はできません。 中立位で握るため前腕の屈筋群・伸筋群が動作中働き続ける、という構造上の説明は成立します。ただしダンベルカールとの筋活動の比較データ、前腕の周囲長の変化を測定した研究は、いずれも確認できていません。 上位記事のあいだでも部位の書き方が揃っていません。
- 重量の早見表は使えません。 体重70kgの初心者に対して3.5kgと7kg(約2倍)が並んでおり、いずれも出典がありません。8〜12回で限界が来る重量という基準で試着してください。
- 崩れる場所は決まっています。 肘が前後に動く、手首が折れる、上体が反る、握力が先に負ける。この4つのうちどれかが起きたら、回数ではなくフォームが先に限界を迎えています。座って行う形に替えるだけで解消することがあります。
- 「効いている感じ」を基準にしないでください。 感覚の強さと筋の発達の関係を示した資料は確認できていません。同じフォームで扱える回数・重量が増えているかを記録するほうが確実です。
